お役立ちコラム

自己破産後の生活について

2022.04.15
考える男性
  • 自己破産しても仕事を続けられる?
  • 自己破産したら家族に迷惑がかからない?
  • 自己破産したらローンを組めないの?

自己破産をすると、その後の生活についてさまざまなことが心配になるものです。しかし実際には思ったほどの不利益はないケースが多数です。

以下では自己破産後の生活について、群馬の弁護士が解説します。

1.仕事への影響はほとんどない

仕事中の男性

自己破産をしても、ほとんどの方の仕事に影響はありません。

ほとんどの方は何の影響もなくそのまま仕事をできますし、破産手続き中に就職することも可能です。

下記に該当する職業に就いている方のみ「資格制限」があり、破産手続き中に仕事ができなくなります。

弁護士、司法書士、税理士、行政書士、警備員、生命保険外交員

ただし、資格制限に該当する職種でも「免責」が下りたらまた元のように仕事に戻れます。

2.家族への影響も間接的

公園を歩く家族

自己破産による家族への影響も小さいです。

家族が保証人になっていなければ請求はされませんし、処分されるのも本人の財産だけなので、家族の財産は失われません。

ただし本人の財産を処分されることにより、「家族の財産」がなくなるので間接的には影響を受けます。

なお、家族が保証人になっている場合には、家族のところに請求が来てしまうので、家族も同時に破産しなければならないケースがあります。

3.周囲に知られる可能性は低い

口に手を当てる女性

自己破産をすると、「周囲に知られるのではないか」と心配される方が多数です。

自己破産をしても基本的に周囲に知られることはありません。配偶者にすら知られずに自己破産している方も多数おられます。

自己破産をすると「官報」という政府の刊行誌に破産情報が掲載されますが、現実には官報を購読している人はほとんどいません。

4.その他も特に不便はない

破産しても戸籍やパスポート、免許証などに記載されることはありません。

アパートなどの賃貸借契約もできますし生命保険にも入れます。また、銀行口座も開設可能、海外旅行や引越も自由にできます。

5.ローン・クレジットは5~10年間利用できない点に注意

自己破産をすると、個人信用情報に事故情報が登録されていわゆる「ブラックリスト状態」になります。

クレジットカードやサラ金のキャッシングは5年程度、住宅ローンなどの銀行借入は10年程度利用できなくなる可能性があります。自己破産した本人の名義で家や車を購入する際などには不便でしょう。

家族の信用情報には影響なし

自己破産しても、家族の信用情報に影響はありません。

そのため、家や車のローンは自分以外の家族名義で組むなどの対策は可能です。

さらに、10年程度でブラックリスト状態は解消されますので、その後は自分名義でローンを組むことができます。

6.自己破産の相談をするなら専門家へ

自己破産と聞くと、「二度とやり直せないのではないか」と心配される方もいらっしゃいます。

自己破産は現在の状況をリセットして、新しくやり直すための制度と言えます。自己破産をしても思っているほどの不利益はないので、心配しすぎないで大丈夫です。

山本総合法律事務所ではこれまで数多くの借金問題でお悩みの方のサポートを行ってまいりました。安心してご相談ください。

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